newolds’s diary

古いものや新しいこと、趣味のはなし

純米吟醸「三千櫻 彗星55」

久しぶりに日本酒レビュー。

たまに会社帰りで寄る大丸デパートさんで日本酒の三千櫻を発見。つい購入してしまいました。店の方いわく、蔵元に注文して今日ようやく入荷したとのこと。

この酒蔵は、北海道上川郡東川町の公設民営で、遠く岐阜県で一世紀を超える歴史ある「三千櫻酒造」が、建物の老朽化に際し北海道に新天地を求め、移転し新たに酒造りをはじめた、と昨年末にテレビのドキュメントで放映していました。

元々蔵は日本全国にファンがいるようで「よりによって日本酒の不味い北海道かよ」という人も恐らくいると思うのですが、近年の北海道は事情が変わり、北海道がちと違うのです、と話は膨らみそうですが、まず、この三千櫻はどうかです。

一言で言うとこれまでの北海道で味わったことのないバランス感。決して辛口ではないですが、道産米彗星の55%精米らしくスッキリとした甘さと上品な吟醸香、そこに生酒のまろやかさがあれど、アルコール16度のそこそこな切れ味で誠に上手。これまで歴史を感じさせる流石に岐阜で培った熟練の飲み口かなと。このほかに北海道は彗星の45%、きたしずくの45%、岐阜の地元米と思われる愛山60てのもありました。興味しんしん。

三千櫻酒造さん、本当にようこそ北海道。特色のある日本酒蔵が増えて、これからが、とても楽しみです。

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秋田の銘酒、雪の茅舎と飲み比べ。いずれも、もう好みの問題というレベルの高さ。

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北海道で旨い日本酒の飲める幸せ。毎年いろんな形でチャレンジしてくれると嬉しいなあ。